2024年度に新しい試みのバリアフリー絵本が誕生しました。
『てんじつき さわるえほん たのしいらくご① まんじゅうこわい』
(著:一般社団法人落語ユニバーサルデザイン化推進協会、絵:多屋光孫、合同出版2024)
『声が出るハイブリット絵本 こねこが』
(まつおかたつえい作 めくるむ2024)*めくりんく対応絵本
1,ユニバーサルデザイン落語絵本(3Dの絵)『まんじゅうこわい』
ユニバーサルデザイン落語絵本(UD落語絵本)は、視覚障害のある方もない方も触って楽しめる絵本です。絵本に点字が併記され、落語に登場するモノの「触図」を、クイズ形式で触って楽しめるようになっているほか、巻末にあるQRコードから3Dプリンター用の設計データをダウンロードし、お話に登場するものの立体模型がつくれます。
クラウドファンディングで資金協力を募り、たくさんの方の知恵と協力で完成しました。
まだ日本では、皆が簡単に気楽に、3D印刷ができる環境ではないですが、見えない子どもたちにとっては「2次元の具象画の触図」は理解に大変ストレスがありますので、3次元の「絵」で楽しめるこの絵本は新しい一歩です。いろいろな触感で印刷ができるようになる日が来ることも期したい。
3Dの絵(立体模型)は以下の、HPなどからご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000085859.html
NHKニュースでの取材記事も以下から読むことが出来ます、(最後のほうで私もちょっぴり登場)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240517/k10014452821000.html
2, 『声がでるハイブリッド絵本 こねこが』
この本は、「めくりんく」というバリアフリー支援スマホアプリを絵本のページにかざすと
物語の文章やどんな絵が描かれているのかの説明文が音声で流れます。(人間の声)
視覚や読字に障害のある方も、いっしょにたのしめる絵本です。
絵本には「めくりんく(絵本の背景に印刷された見えないコードを読み込み音声や動画を再生するシステム)」のダウンロード仕方の冊子が本についています。