世界のバリアフリー児童図書展2021年版
世界のバリアフリー児童図書展2021
―― IBBY選定バリアフリー児童図書2021 ――
主催:日本国際児童図書評議会(JBBY)
企画:国際児童図書評議会(IBBY)
JBBY世界のバリアフリー児童図書展実行委員会
IBBY(国際児童図書評議会)は、すべての子どもたちが読書のたのしみを享受できるよう、障害のある子どもたちの読書にも取り組んでいます。IBBYに加盟する各国支部が協力し、障害のある子どもや若者のための特別な配慮のある本、障害のある子どもや若者について描かれている本、さらに一般に市販されている本の中から多様な読者に対応できる本を見出し、良書や、新しいアプローチを持つ本を選定して紹介しています。IBBYのこのプロジェクトは、1981年の国連による国際障害者年を機にはじまりました。バリアのない児童書が社会に認知され、より多く刊行されることを目的にしています。
IBBYの日本支部であるJBBY(日本国際児童図書評議会)は、2003年から、「世界のバリアフリー絵本展」を巡回し、隔年でIBBYが選定する各国の優れたバリアフリー図書を紹介してきました。2018年に名称を「世界のバリアフリー児童図書展」と改めました。
私たちは、図書展を通じて、配慮ある本を必要としている子どもたちが社会に大勢いること、彼らのために、世界の知恵と工夫が本を通じてバリアのない社会を生み出していくこと、これらの本が障害のある子どもたちの読書に、新たな可能性を秘めていることを知っていただきたいと思っています。そしてこの図書展を通して、どんな子どもたちも平等に本を通じた社会参加ができるようになること、こうした本の制作や出版がますます盛んになることを願っています。
2021年の選定図書は、26カ国か27地域からの40タイトルとなっています。今回の選考は、コロナ禍の中で行われ、JBBYも国内推薦本はオンライン選考となりましたし、IBBYの選考も、電子データやリモートでの選考が工夫されました。締め切りの延期もされ、それが応募国の増加をもたらし、例年より多い26か国からの図書が選定されました。
選定図書は、3つのカテゴリーに分類してあります。カテゴリーⅠ:Specialized Formats(仕様に特別な配慮がある本)が10冊、カテゴリーⅡ:Universal Access(特別仕様ではないが、誰にでも分かりやすく、学習障害、知的障害、発達障害などの子どももたのしめる絵本)が5冊、カテゴリーⅢ:Portrayals of Disability(障害について描かれている本)が25冊です。スリランカの本が初めて選定されました。日本からは、『ころりん・ぱ!』ひらぎみつえ作(ほるぷ出版)『こくん』村中李衣/作 石川えりこ/絵(童心社)の2冊が選ばれました。
JBBYでは、2022年4月から「世界のバリアフリー児童図書展2021」の1年間の国内巡回展を開始します。皆様の開催希望の名乗りを心よりお待ちしております。
【募集要項】
◎ 対 象 小・中・高校・大学、図書館、または展示会場を用意できる団体
◎ 期 間 2020年4月から2021年3月末の間で、可能な期間(原則2週間)
◎ 展示内容(予定)
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◎ 開催条件
*貸出期間 1会場2週間を原則とする
*貸出費用 企画手数料 1会場につき40,000円+消費税
送料実費 往復約10,000~12,000円(専用ボックス 54cm×38cm×20cm2個口)
*その他 展示にかかる費用は開催者負担
◎ 留意点
*少部数出版のため再入手困難な本や、パーツがはずせる本、壊れやすい本などがあります。
*『ころりん・ぱ!』は、溝のへりなどで手を切る事故が起きています。またころりんが、まれにはずることもあり、誤飲の危険もあります。来館者に注意を促してください。
*会場には随時本を管理し、危険予防を見守れるスタッフを付けてください。
◎ その他
開催者独自の企画を付け加えていただいても構いません。
●問合せ先・申込み先
JBBY世界のバリアフリー児童図書展・実行委員会
〒101-0051 千代田区神田神保町1-32出版クラブビル5階 JBBY事務局
TEL: 03-6273-7703 FAX: 03-6273-7708
*開催場所
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■IBBYカタログへのリンク
https://www.ibby.org/fileadmin/user_upload/2021_IBBY_Outstanding_Catalogue.pdf