世界のバリアフリー児童図書展 2019年版
世界のバリアフリー児童図書展
―― IBBY選定バリアフリー児童図書2019 ――
主催:日本国際児童図書評議会(JBBY)
企画:国際児童図書評議会(IBBY)
JBBY世界のバリアフリー児童図書展実行委員会
IBBY(国際児童図書評議会)は、すべての子どもたちが読書のたのしみを享受できるよう、障害のある子どもたちの読書にも取り組んでいます。IBBYに加盟する各国支部が協力し、障害のある子どもや若者のための特別な配慮のある本、障害のある子どもや若者について描かれている本、さらに一般に市販されている本の中から多様な読者に対応できる本を見出し、良書や、新しいアプローチを持つ本を選定して紹介しています。IBBYのこのプロジェクトは、1981年の国連による国際障害者年を機にはじまりました。バリアのない児童書が社会に認知され、より多く刊行されることを目的にしています。
IBBYの日本支部であるJBBY(日本国際児童図書評議会)は、2003年から、「世界のバリアフリー絵本展」を巡回し、隔年でIBBYが選定する各国の優れたバリアフリー図書を紹介してきました。2018年に名称を「世界のバリアフリー児童図書展」と改め、2020年4月からは、2019年の選定図書(20カ国からの40タイトル)を紹介します。
ここに集められているのは、図書展を訪れてくださる方々にとって、初めて見たり読んだりさわったりする本がほとんどです。私たちは、図書展を通じて、こうした本を必要としている子どもたちが社会に大勢いること、彼らのために、世界の知恵と工夫がバリアのない本を生み出していること、これらの本が障害のある子どもたちの読書に、新たな可能性を秘めていることを知っていただきたいと思っています。
選定図書は、3つのカテゴリーに分類してあります。カテゴリーⅠ:Specialized Formats(仕様に特別な配慮がある本)が9冊、カテゴリーⅡ:Universal Access(特別仕様ではないが、誰にでも分かりやすく、学習障害、知的障害、発達障害などの子どももたのしめる絵本)が7冊、カテゴリーⅢ:Portrayals of Disability(障害について描かれている本)が24冊です。カテゴリーⅠでは、布絵本、点字つきさわる絵本、読みやすい本などに加え、今回初めて「Widgit」という絵文字を使用した図書が紹介されています。
日本からは、『布絵本:モグモグぱっくん』(てのひらの会制作)、『夏がきた』(羽尻利門 文・絵、あすなろ書房)、『このあいだに なにがあった?』(佐藤雅彦+ユーフラテス 作、福音館書店)の3冊が選ばれました。また、カンボジアの本が初めて選定されました。
IBBYとJBBYは、この図書展を日本の各地で開催していただけることを願っています。そしてこの図書展を通して、どんな子どもたちも平等に本を通じた社会参加ができるようになること、こうした本の製作や出版がますます盛んになることを願っています。
【募集要項】
◎ 対 象 小・中・高校・大学、図書館、または展示会場を用意できる団体
◎ 期 間 2020年4月から2021年3月末の間で、可能な期間(原則2週間)
◎ 展示内容(予定)
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◎ 開催条件
*貸出期間 1会場2週間を原則とする
*貸出費用 企画手数料 1会場につき40,000円+消費税
送料実費 往復約12,000~15,000円(専用ボックス 54cm×38cm×20cm 3個口)
*その他 展示にかかる費用は開催者負担
◎ 留意点
少部数出版のため再入手困難な本や、パーツがはずせる本、壊れやすい本などがあります。
会場には必ず、随時本を管理するスタッフを付けてください。
◎ その他
開催者独自の企画を付け加えていただいても構いません。
- 問合せ先・申込み先
JBBY世界のバリアフリー児童図書展・実行委員会
〒101-0051 千代田区神田神保町1-32出版クラブビル5階 JBBY事務局
TEL: 03-6273-7703 FAX: 03-6273-7708
*開催場所
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■IBBYカタログへのリンク
https://www.ibby.org/fileadmin/user_upload/Broschuere_2019_IBBY_internet.pdf