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絵本『いっちゃんはよくこける』紹介

監修:牧口一二、文:三島亜紀子、絵:みしまえつこ かもがわ出版2026
https://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/1414.html

この絵本は、故牧口一二さんが編まれた『われら何を掴むか――障害のプラス面を考える』(1976年、編集工房ノア)のエッセンスを、作者らが絵本というかたちにしたものだということです。『われら何を掴むか』が生まれた背景には、1960年代から1970年代にかけて相次いだ障害児殺し事件があり、牧口さんは「命を絶たれてしまった障害児の将来」は、必ずしも「周囲の人々が予想した“不幸な人生”」に限らなかったと考え、障害のプラス面に光を当てるべく『朝日新聞』で原稿を募ったのだそうです。当時、反響が大きく,たくさんの寄稿があったそうです。

牧口一二さんとは『バリバラ』の前身である『きらっといきる』の司会者を10年間(1999-2009)務められ、関西弁がかもしだす柔らかい明るい語り口ではあっても、激しく障害者差別に物言い、行動し、今でいうインクルーシブ社会(当時のいい方は「共に生き、共に育つ」)の実現に向かって歩まれた障害当事者運動の先駆者でした。
今、大阪の地下鉄には、当たり前のようにエレベーターや車椅子トイレなどが設置されていますが、これは、1970年代に、牧口さんが代表を務めた『誰でも乗れる地下鉄をつくる会』の4年間が粘り強く活動し、その結果1980年、日本で初めて、車椅子用でありながら、誰でも乗れるオープン型のエレベーターが、地下鉄谷町線の喜連瓜破駅に設置されたのだそうです。

また、1995年阪神淡路大震災をきっかけに被災障害者の救援を目的として永六輔さん、小室等さんら著名人と 障害者、支援者が呼びかけて発足した「ゆめ風基金」理事も務められました。(本絵本の印税の一部は「ゆめ風基金」に寄付されます)

「障害者のプラス面を考えよう!」「ちがうことこそばんざい!」

 さらに作者の三島亜紀子さんからは、

「絵本の中心テーマはインクルージョンですが、あわせて
・ディスアビリティの苦痛を伴う生物学的次元
・障害の社会モデルにおける〈悲劇〉
・アートベース・リサーチの実践
といった論点も、物語の中に織り込んでいます。」

とのコメントもいただいています。

イラストの中に入り込んでいるテキストフォントには、読み易さへの工夫もあります。
また出版社からは文字を読むことが困難な方へのテキストデータの提供があります。