『教育と医学 2025年3.4月号』<バリアフリー絵本の世界(35)>は、ブックスタートで、対象者にてんやく絵本を手渡す場合について教えていただきました。
ブックスタートとはあたたかい絵本のひとときを、すべての赤ちゃんにと、0歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動です。赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が協働する自治体の事業として、全国で行われています。ブックスタートの対象となるのは、事業を行う自治体に生まれた、「すべての赤ちゃん」とその保護者です。絵本に関心がある方にもない方にも、外国人親子にも、障害のある方にも、第一子にも末っ子にも。地域に暮らすすべての赤ちゃんと保護者に、絵本で心ふれあうひとときを届けることが、ブックスタートの役割です。(ブックスタートHP「ブックスタートとは」より引用https://www.bookstart.or.jp/bookstart/)
絵本を読んであげる御両親が、目が見えない場合もあります。ブックスタートでは、そのような場合、絵本を「てんやく絵本」にして手渡されています。あたたかい絵本のひとときを、すべての赤ちゃんにと願う時、それはあたたかな配慮です。
編集:教育と医学の会 発行:慶應義塾大学出版会
https://www.keio-up.co.jp/kyouikutoigaku/
隔月刊 発売日:[紙版]偶数月27日 [デジタル版]毎奇月1日
価格:[紙版]840円 定期購読:年4,650円(税・送料込)[デジタル版]760円
特集 インクルーシブ教育のこれから
インクルージョンの今日的意義・・・藤田雄飛
教育におけるインクルージョンの展開 徳永 豊
インクルージョンからトランスクルージョンへ──インクルーシブ教育を考える一視角 倉石一郎
誰もが異質な他者と共生する経験ができるインクルーシブな学校づくり 野口晃菜
インクルーシブ教育とユニバーサルデザイン 菊池哲平
スポーツとインクルーシブ教育 安井友康
スコットランドにおけるインクルーシブ教育 伊藤 駿
インクルーシブなキャンパスの実現に向けて 吉田ゆり
連載
〈子育て関連本から考える〉
第17回 信田さよ子『後悔しない子育て』貴戸理恵
〈外国ルーツの子ども家庭を支える〉
第17回 外国ルーツの子どもといじめ 南野奈津子
〈新しい時代の教育を創造する〉
第17回 「借り」の学習のプラン 楠見友輔
〈特別支援教育の「魅力」再発見〉
第12回 テストは何のため?齋藤大地
特別支援教育のページ▼<久里浜だより>インクルーシブ教育システムの一層の推進を目指した取組 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
バリアフリー絵本の世界 バリアフリー絵本研究会