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世界のバリアフリー絵本展2015の展示本から1冊翻訳書が刊行されました。

『ペーパーボーイ 』ヴィンス・ヴォーター作  原田勝 訳 岩波書店

『ペーパーボーイ 』ヴィンス・ヴォーター作  原田勝 訳 岩波書店

1959 年の夏休み、吃音障害に悩む11 歳のビクターは、新聞を配達することになりました。ピッチャーのビクターには、新聞を投げ込むことなど朝飯前ですが、週に1度の集金は、考えるだけで恐怖でした。自分の名前すら、どもることなく言うことができなかったのです。タイプライターでほとばしるように打つ短い散文形式で書かれ、うまく話せるようになりたいとの願いと、スムーズに話せない屈辱感が表されています。文章は説得力があり、鋭く観察した他者の姿や、人種問題のある社会、与えられた特権をどのように考えているかも克明に描かれています。気づかう家族や友人の庇護から離れ、危害を加えようと する人物と出会ったとき、他者が自分の声に耳を傾け、認めてもらう方法はひとつでないことを、主人公は理解するのです。

(世界のバリアフリー絵本展2015カタログより)