『教育と医学』2023年11.12月号「バリアフリー絵本の世界」に、樹村房代表大塚栄一さんが、LLブックへの思いを書いてくださいました。
日本で初めのLLブック『山頂にむかって』『リーサのたのしい一日―乗りものサービスのバスがくる(文:スティーナ・アンデション、写真:エバ・ベーンリード、監修:藤澤和子、訳:寺尾三郎、愛育社
2002)が発行されて20年がたちました。
今から50年ほど前に、北欧のスウェーデンで始まったLLブック。LLとは、スウェーデン語のLättläs(やさしくてわかりやすい)の略です。障害のある人もない人も平等に暮らしていける社会を実現しようというノーマライゼーション理念が基底にあります。日本でもLLブックが広がってきていますが、何事も広がってくると、本来のものとは違うもの、LLブックもどきも現れてきます。樹村房のLLブックは、本来の在り様を守って発行されています。ご紹介いただいた『仲間といっしょに』は、同じダンススクールに通う仲間のおはなし。4コマ漫画風に7つのお話が収められている、文字なし写真LLブックです。
編集:教育と医学の会 発行:慶應義塾大学出版会
https://www.keio-up.co.jp/kyouikutoigaku/
隔月刊 発売日:[紙版]偶数月27日 [デジタル版]毎奇月1日
価格:[紙版]840円 [デジタル版]760円
【特集】
子どもたちの生命を守るために──自死予防を中心に
子どもの健やかな健康を目指す「成育基本法」の基本理念と課題 五十嵐 隆
子どもたちの命と人権を守る 古川知子
「いじめ」の視点で要支援者を発見する 山本 奬
学校における子どもの自殺予防 髙橋聡美
若者が取り組む自殺予防の活動 髙橋あすみ
学校内外の連携・協働を基盤に教員主体で進める自殺予防の取り組み 阪中順子
子どもたちの市販薬乱用の現状と対応 嶋根卓也