新刊紹介 『イタリアの実践から学ぶ、絵本を通じたインクルージョン 見えない人、見えにくい人、見える人が共に楽しむ「さわる絵本」の作り方』
著者:ロベルタ・ブリッダ 協力:イタリア全国視覚障害者支援施設連盟
翻訳・監修:森泉文美 監修:松岡希代子、大内進
BNN 2026 定価3.200円+税
https://bnn.co.jp/products/9784802513494
https://note.com/bnn_mag/n/n06e11bf78287
☝ 本の内容が15ページほど、このWEBから試し読みできます。
さわる絵本つくりをしたい人たちにとって、たくさんの画像を伴った本書は、素材や道具、企画の立て方、さわる絵の作り方、テキストの入れ方、盛り上がったさわる絵や点字にふさわしい製本の技術等々、具体的なさわる絵本つくりの魅力的な情報満載な本です。
日本にも60年以上のさわる絵本つくりのあゆみがあり、先駆者たちの知恵や工夫、努力には貴重なものが数多くあります。日本が世界に誇るべき、アイディアや技もあります。社会的に普及していこうという努力にも、すばらしいものがあります。
それを承知したうえで、でも私は、本書から、日本のさわる絵本の作り手たちが、見逃さずに学び、実践してほしいと希望することがあります。
それは「さわる絵本つくりの技術」というよりも、絵本つくりの前段階に、必ず見えない人、見えにくい人、見える人が共に行う、触覚を共通の感覚とするワークショップを、重要なこととして位置づけていることです。インクルーシブな共感覚で交流していく、時と空間なくして、共に、一緒に楽しめるインクルーシブな絵本は生まれません。
どうぞ、読者のみなさんは、すぐに作り方のノウハウに目を移さずに、本書の第1章をとくに読み込んで、理解してほしいと願います。(文責@攪上久子)







