ここちゃんニュース その2 ここちゃん入学!
<お母様の未来さんから>
福島市では初となる、呼吸器を使用しながらの通学となりました。
先生方や看護師の皆さまが、何度もココのことを知ろうと話を聞いてくださり、教室にはベッドも入れてくださいました。
現在は医療的ケアの申請も進めております。
ランドセルも購入し、緊張しながら入学式にも参加することができました。
本人より、母の私の方が緊張していたかもしれませんが・・。汗
病気になり、寝たきりとなった当時には想像もできなかった毎日を、今こうして過ごすことができています。
あの日の絶望を、少しずつ楽しさで塗り替えていけるような日々にしていきたいと思っております。
「教科書
ランドセル
クラスメイト
夢のようです」
ここちゃん入学おめでとう
笑って、怒って、泣いて・・・一杯いろいろな体験ひろげてね!
おともだちいっぱい、つくってね!
ここちゃんが通学籍で入学できたのは、ご家族が福島市や学校に丁寧に働きかけてこられた努力の積み重ねによるものです。もしその働きかけがなければ、訪問籍となって、学校に通ったり友だちと交流したりする機会は得られなかったかもしれません。
1970年代まで、日本には就学猶予免除制度というのがありました。障害が重い子どもたちは、1年生になれませんでした。私(攪上久子)はこの就学猶予免除制度に関わるテーマで大学の卒論を書きました。
その時、論文中に引用した詩があります。
学校に行きたい
春
みんながうきうきする春がもうすぐやってくる。
入学式、一年生、みんな はれがましい顔
でも
弘子ちゃんのママは、また頭からふとんをかぶって、泣くのかな
ことしで、三回目
入学式の日は いつもそうなの
信君は、もう大きいけど、歩けないから ママがおんぶ ママがつぶれそう
学校に行きたくても、口もきけないし、歩けないから 入れてくれない
かおるちゃんは
真っ赤なランドセルを 買ってもらった
学校へ行くと、はりきっていたけれど やっぱり三年猶予して
そのまま 行けなかった
いまはもういないけど、ママは 真っ赤なランドセルを 机において
かわいい笑顔を 思い出している
また 入学式が近づいた
今年は 頭から ふとんをかぶって 泣くママが 何人いるのかな
文京区心身障害実態調査委員会(1972)「ぼくらにも教育・医療・福祉を」第1集PP 5-6
私はこの詩をずっと忘れられず、4月になると、特にピカピカのランドセルを見るたびに、どこかで思い出していました。日本では1979年に養護学校が義務化され、就学猶予・免除の制度はなくなったものと思っていました。しかし実際には、形を変えて“訪問籍”として残り続けていたことを、ここちゃんのように重い医療的ケアが必要なお子さんたちの就学の実態から知りました。
この4月には、全国には、頭から布団をかぶって泣くママが、きっとまだ何人もいたのでしょう・・・






