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『教育と医学 2026年5. 6号』「バリアフリー絵本の世界(42)」は、ピアノ曲がCDに収められいる韓国の美しい文字なし絵本『きいろいかさ』です。執筆者は長らく日本の公共図書館の「図書館利用に障害がある人たちへのサービス」を牽引してきた山内薫さん。

山内薫さんは、墨田区の図書館員として40年以上勤務し、「障害がある人」ではなく「図書館利用に障害がある人」と捉える視点から、その利用上のバリアを取り除くためのさまざまな取り組みを実践してきた方です。図書館内には、現在でいうアクセシブルな資料を積極的に整備し、また施設などへ図書館側が出向いてお話会や貸出活動を行うなど、障害のある人へのサービスの先駆者として活動しました。 さらに、児童図書館研究会が編集する『年報 こどもの図書館』では、5年ごとに刊行される同年報において、新たに登場したアクセシブルな資料やその所蔵数の調査結果、全国の図書館における障害児サービスの動向などを、在職中一貫して報告・発信されました。
また、このHPでも報告している2011年の東日本大震災後の福島県南相馬市への「野馬追文庫」という支援活動を筆者攪上と一緒に担ってきてくれた方でもあります。

編集:教育と医学の会 発行:慶應義塾大学出版会隔月刊
発売日:[紙版]偶数月27日 [デジタル版]毎奇月1日
価格:[紙版]840円 定期購読:年4,650円(税・送料込)[デジタル版]760円
https://www.keio-up.co.jp/kyouikutoigaku/

今号特集は、子どもの依存と「生活世界」

今日、子どもたちはきわめて早い時期からデジタル環境に接し、動画視聴、SNS、オンラインゲーム、さらには生成AIにまで日常的に触れています。そこには便利さや楽しさ、学びの可能性がある一方で、企業の設計する依存を誘発しやすい仕組み、他者との比較や承認への不安、対面での関係からの逃避といった問題も潜んでいます。依存の医学的理解を踏まえつつ、多様化する依存の現状と支援の方向性を整理し、依存の予防・回復支援の可能性を今号では考えています。

<目次>
子どもの生きる世界をより深く理解するために(蓮澤優)
子どもの依存――ネット・ゲーム・SNS依存を中心に(樋口進)
子どものSNS依存(橋元良明)
子どものインターネット依存への対応とデジタルウェルビーイングに向けて(森山沙耶)
〈援助要請が結ぶこれからの学校〉発達障害と不登校(本田真大)
子どもの生成AIへの依存(鶴田利郎)
子どもの発達障害とゲーム・インターネット嗜癖(吉川徹)
バリアフリー絵本の世界(山内薫)
特別支援教育のページ▼食体験を広げて偏食を改善する取組~給食の実践から~(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)
〈児童書からよみとく教育思想〉児童書の誕生――発見された〈有益な娯楽〉(鈴木優)
子どもの貧困と依存(大西良)
依存できる場が見えない社会――子ども・若者の「居場所」をめぐって(御旅屋達)
〈子どもの科学的リテラシーを育むために〉幼児期の子どもと科学(末松加奈)