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野馬追文庫~南相馬への支援~レポート・資料

12月25・26日野馬追文庫南相馬訪問報告

南相馬ちゅうりっぷ文庫と<あしたの本>プロジェクト共催で
24日―27日 小原風子絵画展&ワークショップ
25日絵本ライブ「クリスマス絵本を読み合おう」
26日 すとうあさえ 読み聞かせ&トーク実施しました。

25日絵本ライブ
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「だ・る・ま・さ・ん・が」って、みんなで一緒に読み合ったよ

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地元の詩人文学者菅野清二先生も駆けつけてくださり、笛演奏や昔話の語りをしてくださいました。

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木の実を使った風子さんのワークは随時。作品はツリーにも飾ったよ。ツリーの前にいるのは飾ってある絵の画家小原風子さん。

26日 すとうあさえさん 読み聞かせとトーク

震災直後福島にガソリンを運んだ機関車のお話し 『『はしれ  ディーゼルきかんしゃデーデ』製作のエピソードのトークと読み聞かせをしてくださいました。

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すとうさんのデーデの読み聞かせ


東日本大震災支援のジネットの今後の取り組みについて

ジネットでは今後も支援を継続してまいります 皆様のご協力をお願い致します

ジネット会長 山崖俊子(S.41)

<これまでの活動>
 ジネットでは震災直後から我々にできる支援を模索する中で、ジネット会員である攪上久子さん(S.52)の行っておられる<あしたの本>プロジェクト「だいじょうぶだよ」セットや「野馬追文庫」として現地の子どもたちに絵本を送る活動の後方支援をさせていただき、今日に至っております。多くのジネット会員の皆様のご協力に心よりお礼を申し上げます。
 ご寄附を頂いた会員の内訳は、2011年に277名、2012年に111名、2013年に119名、2014年そして2015年には103名、計延べ610名で、総額2、505、100円でした。寄付先は2011年には「日本国際児童図書評議会・あしたの本プロジェクト」に50万円、「3.11絵本プロジェクトいわて」に10万円、2012年、2013年、2014年には「あしたの本プロジェクト」にそれぞれ、30万円、30万円、50万円、総額170万円をお送りいたしました。このほか毎月11日の絵本発送に関わる作業に、本年1月に急逝された鈴木京子さん(S.30)を始めとして多くの会員の皆様のご協力を頂いてまいりました。

<これまでの活動の見直し>
 ところがこの活動も4年を経過する中で、集会所にもだいぶ本が増えてきたなどという状況に合わせて送り先を徐々に変える必要が出てきたことを伺い、実際の現地の状況を視察し今後のジネットとしての活動を検討するために、攪上さんのご協力のもと常任委員6名で、2月27日から28日に、これまでの主たる絵本の送付先である南相馬を訪れました。

<南相馬を訪問して>
 常磐線の復旧の見通しが立っていない状況下で、新幹線で福島に行き、バスで1時間半かけて人影の見られない、黒い汚染土の袋の山が連なる飯館村を通って南相馬に到着しました。南相馬は約75%の人々が戻ってきたとタクシーの運転手さんのお話でしたが、人通りがほとんどみられない寂しい印象でした。一応安全とされてはいるものの放射能の危険を考えて外出は控えているという印象でした。それでも被災後度々この地を訪れておられる攪上さんは、人の姿が多くなったと言っておられました。

<仮設住宅サロンに参加>
 到着後早々に訪問したのは、社会福祉協議会が主催している仮設住宅内サロンでした。参加は80代、90代という高齢者の方々で、攪上さんが震災後初めて送ったという『かっぱのすもう』(絵: 梅田 俊作 脚本: 渋谷 勲 出版社: 童心社)という紙芝居が丁寧に保存されていて、これを我々が「読み聞かせ」をさせていただきました。皆さんとても集中して楽しんでおられ、紙芝居は決して子どもたちだけのものではないということを改めて感じたことでした。攪上さんが準備された「一刻餅と相馬の野馬追い」という再話を、これも我々が読ませていただき、そこから相馬の民謡、踊りが賑やかに繰り広げられました。参加者の多くは南相馬市でも原発から20キロ圏内の避難指示区域にある小高地区の方々で、2016年春に予定されている避難指示解除によって来年には帰宅できそうと楽しみにしておられる一方、せっかくできた仮設での仲間たちと離れることへの不安も語っておられました。帰りがけにある方がご自宅からご自分でチラシを利用して作られたたくさんの飾り物やスワンなどを大袋いっぱいにお土産といって持たせてくださり、逆に我々が慰められて帰ってまいりました。絵本のある集会所が皆さんの憩いの場になっていることが確認できました。

<じゅにあサポートかのんを見学>
 南相馬市ではそれまであった発達に心配のある子どもたちへの療育の場が、震災後そこまで手が回らないという市の方針で、復活されないままになっていたそうです。この状況を心配された市の職員であったNさんご夫妻が市を退職され、特定非営利活動法人として障害児通所支援事業・放課後等デイサービス「かのん」を立ち上げられたそうです。ここにも攪上さんは多くの図書を寄贈され、喜んで使っていただいていました。

<O保健師さんと歓談>
 2013年8月にジネットおしゃべりサロンにおいでいただいた0保健師さんと再会し、その後の南相馬の状況についてお話を伺いました。なおこの席にはジネット会員であり長らく被災地支援を行っておられる坂本佳代子さん(S.48)も同席されました。
 震災後4年の経過の中で新たな課題も生じてきているそうです。賠償金の有無や住宅再建ができるかどうか等で被災者間に多くの格差が生じ、仲間同士のいざこざも絶えないこと、震災後落ち着きのない子が増えた印象があるなどまだまだ心配の種は尽きないことを真摯に語ってくださいました。中でも、若い人たちが戻りたいと思える町づくりのために精力的に活動を展開しておられることが強く印象に残りました。
 福島の被災に関して86%が風化しているとのNHKの報道がありましたが、忘れられてはいないという確信が現地の方々の勇気と元気の源になるということを強調され、ここでも攪上さんの変わらぬ支援継続が大きな力になっていることを確認できました。

<ちゅうりっぷ文庫訪問>
 野馬追文庫としての絵本の送付先の一つである、Kさんという方がご自宅で開いているちゅうりっぷ文庫にも訪問させていただきました。ご自宅の一室にたくさんの絵本を用意され、我々がお送りした絵本も丁寧に本棚におかれていました。訪れる親子に読み聞かせを行うなど地道にしかし堅実に被災後の不安定になりがちの親子を支えておられるKさんは「母なる大地」といった印象でした。そこには被災された若い絵描きのFさんも来ておられました。そして震災後のこころの変遷をうかがい知ることのできる3冊の自作絵本を読んでくださいました。Kさんは娘さんが生んだお孫さんに病気が見つかり、それが放射線の影響なのではないかと自問自答しながら苦しんでおられます。福島の人々の、自分が考えて考えて選んだ生活であってもいつもそれでよかったのかと自分を責めながら生きておられる姿がここにもありました。

<今後の方針>
 上記以外にも多くの場所を訪れ、現地に降り立つことでしかわからない痛みや怒り悲しみを肌で感じてまいりました。この貴重な経験をもとに、被災後5年目に入ろうとしている今、ジネットとしての新たな取り組みを常任委員会で話し合いました。その結果、できるだけの支援を今後も継続していこうという結論に達しました。

ジネット会員の皆様のご協力を心からお願い致します 
振り込み用紙を同封いたしました。ご利用ください。


お茶の水女子大学児童学科・発達心理学講座/発達臨床心理学講座同窓会 会報
ジネットだより 第67号より


PDFファイルはこちら


図書館雑誌Vol.107に「野馬追文庫という支援」が掲載されました

PDFファイルはこちら


野馬追文庫選書協力者 福島県立図書館 鈴木史穂さんのIFLA年次大会のポスター発表“The Librarians of Fukushima”がベストポスター賞を受賞しました。
あの時から、今日までの、福島の図書館員たちの思いと頑張りを、手書きの図書館員の似顔絵とともに発表されたものです。日本人がIFLA大会で、ベストポスター賞に輝いたのは初めてのことです。
ポスターは以下からご覧になれます。ポスターの写真を2回クリックすると、ポスターの文字も読むことができます。
http://express.ifla.org/node/6141  


紹介リンク

■南相馬市災害復旧復興ボランティアセンター
http://minamisoma.jimdo.com/

■福島県生活復興ボランティアセンター
http://www.pref-f-svc.org/

■高知こどもの図書館
http://wwwa.pikara.ne.jp/kodomonotoshokan/

■ジネット(お茶の水女子大学児童学科・発達臨床学講座・発達臨床心理学講座同窓会)
http://www.ocha-jinet.net/home/

■子どもたちへ<あしたの本>
http://www.jbby.org/ae/category/daijobu/?lang=ja

■南相馬市 震災の記録
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/10,0,144,html